外部環境
特定の業界における競争状況を分析するフレームワークとして、「業界構造⇒企業構造⇒パフォーマンス・モデル」=
SCPモデル(業界構造に基づき、企業が活動を行うことで、パフォーマンスが生まれる。)があります。知的資産は、自社
でコントロールできるが、業界構造など自社でコントロール出来ません。この様に自社でコントロールできなく競争環境に
影響を及ぼすものが外部環境と呼ばれています。外部環境は、
「マクロ環境」「顧客環境」「競争環境」の3つに分類でき
ます。
1.マクロ環境
マクロ環境には、PEST(Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術))と
呼ばれる4つの外部環境に分類されます。更に、社会は、人口動態、自然・環境、文化に分類することが出来ます。
例:政治(条例・法律の改定、国際状況など)、経済状況(GDP,DI、株価、為替など)、人口動態(人口
推移、年齢構成など)、自然・環境(天然資源、地球温暖化、規制強化など)文化(ライフスタイルなど)
技術進捗(新技術、技術進歩など)
2.顧客環境
顧客環境は、マクロに対してミクロ環境と呼ばれたり市場環境と呼ばれることがあります。顧客環境は常に変化し
ており、定期的に調査・分析が必要となります。
例:顧客動向(顧客数、年代別・性別など)、 顧客ニーズ(ニーズの変化など)、 顧客購買行動(購買行動の
変化など)
3.競争環境
競争環境とは、競合他社の動向であり、ポーターの5フォースを活用することが一般的です。
5フォース:新規参入、代替品、顧客の交渉力、供給業者の交渉力、業界内の競争環境
一般的には、内部環境と外部環境によりSWOT分析を行い、更にクロス分析を行うことで経営戦略を導きますが、
実際には、戦略により、強み、弱み、機会、脅威が異なります。当研究所では、外部環境の変化を分析し、プラスの
要因とマイナスの要因の両面でとらえて経営戦略の策定に活用します。