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チエフル経営研究所はものづくり企業を専門としてコンサルティングします。

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用語の解説Glossary

知的資産(内部環境)

 20世紀は資本力によるコスト優位性が競争力をもたらしていたが、商品機能の高止まりや消費の多様化により、量より質が
 求められる様になってきています。その様な経営環境の中で知的資産を活かして顧客価値を向上させることが競争優位性を
 もたらす様になってきており、知恵の経営が重要となって来ています。
1.競争優位性
  競合他社と比較して顧客に評価されている理由、または、顧客が購入する主たる理由
   例:特別な機能、豊富な品ぞろえ、店の雰囲気、低価格、短い待ち時間など
  4c
2.強み
  競合他社と比較して評価される理由を創り出す、もしくは顧客が購入する主たる理由を創り出す能力。
   ☆経営資源と企業力(ケイパビリティ)から構成される。
   例:商品開発力、低コストでの生産力、納期対応力、品質保証力など〇〇力

3.経営資源
  企業における目標を達成するために必要な資産。(活動により蓄積されたもの。)
   例:資金、顧客情報、ブランド、レシピ、標準書、熟練作業員など

4.企業力(ケイパビリティ)
  経営資源を活用し、顧客価値を創造するための能力
   例:経営者の経営能力、マネジメント能力、方針、指針、業務プロセス、変革能力など
   競争優位性は、経営資源と企業力の組み合わせにより実現できます。一つ一つの要素が特異的なものでなくても
   組み合わせにより競争優位性を実現することが可能となります。
   例を挙げると将棋のケースが有ります。将棋の場合は、双方が全く同じ駒つまり経営資源を下に競い合いますが
   棋士の能力によって歴然とした差が発生することで企業力の重要性が理解できます。

5.コアコンピタンス
  顧客に特定の利益をもたらす一連のスキルや技術
   例:ホンダのエンジン技術力、アップルの革新性のある商品開発、シャープの液晶技術など
   コア・コンピタンスとは、学習を繰り返すことで得られた個々のスキルや技術の束となったもので、顧客価値を
   生み出し、競争優位性を生み出し、既存の商品やサービス群だけでなく新しい市場価値を生み出すもの。


6.強みの評価(VRIO framework)
  強みが競争力の源泉として活用できるか評価するには、経済価値、希少性、模倣困難性及び組織的な視点での評価
  が必要となる。この分析方法はVRIOフレームワークと呼ばれる。分析は、強みを構成する経営資源や企業力に
  ついて分析することも出来る。
   1)経済価値(Value)
     その強みは、外部環境における脅威や機会に適応することを可能にするか。
   2)希少性(Rarity)
     その強みと同等のものを保有してるのは、ごく少数の競合企業だけか。
   3)模倣困難性(Inimitability)
     その強みを保有していない競合企業は、新たに強みを獲得又は開発するのにコスト上の不利に直面するか。
   4)組織(Organization)
     経済価値があり希少で模倣コストの大きい強みを活用するために、経営資源と組織的な方針や業務プロセス
     などの企業力との関連性が明確であるのか。

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