1.経営理念
経営者が経営活動を通じて実現しようとして抱懐している信念、信条、理想、イデオロギーなどの価値のことを言
います。経営理念は多くの場合、社是、社訓、綱領、指針、社歌のような形で表現されています。
従業員及びステークホルダーが共通の価値観を持つことで、企業の進むべき方向性が位置付けられます。
2.経営ビジョン
経営理念が哲学的な概念であるとすれば、経営ビジョンは、企業の目指す姿・形の“Visible(目に見える)”なイメ
ージであるといえます。企業が成長していく際には、組織の求心力を保つために、経営理念や経営ビジョンを通して
経営スタンスを明確化することが不可欠です。経営理念が概念的で達成度が評価しにくいのに対し、経営ビジョンは
達成度が評価できるものではならない。そのため、定量的な指標が良く使用されます。
3.経営戦略
戦略には、経営理念、経営ビジョンに向かって進むための具体的な目的と目標があり、そのために制約のある人材
・物・金・情報に代表される
経営資源をどのように配分すべきかを決めます。経営資源にはノウハウや技術なども含
まれます。戦略には、組織構造やシステムとプロセスが必要になります。システムには情報システムなどのインフ
ラ、業務手順、人事制度などが含まれます。それらが整合性を持ち、統合された一貫性がなければなりません。